インテルチップセットの特徴

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インテルチップセットの特徴

Intel 440BX

1998年に発売されたFSB100MHzを、初めてサポートしたチップセットがIntel 440BXです。後継となるはずであったIntel 820チップセットが失敗に終わったことで、主力製品として4年近く販売され続けることになりました。

製品サイクルが早いチップセット市場では、異例のロングセラーとなったのです。チップセットの機能自体は、従来の440LXからベースクロックを100MHzにして細かい改良を加えた程度ですが、逆に新しい機能が少ないことが安定性につながり高い信頼性を得る結果となったのです。

このチップセットの最大の特徴は従来の440LXのベースクロックを100MHzに引き上げた点です。Pentium以降、FSBが66MHzのまま停滞していたこともあり、100MHzのベースクロックは効果的な結果を出しました。

440BXではFSBとメモリバスが同期するため、FSB100MHzのCPUを搭載する際は当然メモリも100MHzのSDRAMとなり、これとあいまって飛躍的にパフォーマンスが向上したのです。基本的に440LXの問題点を改善しているのでトラブルも少なく安定性を求めるエントリーサーバーやワークステーションなどの分野でも盛んに利用されました。ロングセラーとなったためにユーザーが多く、周辺機器の最適化も進んだため、周辺機器メーカーはまず440BXで動くように設計するといわれたほどです。